先月27日の北海道新聞、総合欄の「時代の肖像」に
若松監督のインタビューが掲載されています。
タイトルが「今なぜ「連合赤軍」を撮るのですか」
インタビューの中で、監督は言っています。
「あさま山荘の銃撃戦には、見ている側にもどこか拍手喝采があった。
なにしろ、国家に銃を向けたんだから。
でも、粛正がね。偉そうなこと言っても、事実は仲間殺しじゃないかと。
あれで変革への夢は汚れ、学生運動が一気に衰退していった」
「連合赤軍が正しいとは言えないですよ。
でも、なぜあの若者たちは闘ったんだろう。
ただの凶悪犯じゃあないんだ。
60年安保からの歴史も背景もきちんと描いた上で、
僕なりの表現で事実を撮りたい。
革命を夢見ながら、粛正で死んでいった人の哀しさもね」
あとがきで、記者の方は書いています。
「(監督の初期代表作に描かれた)テロ、内ゲバ、性。
激しく観念的な諸作は時代を先取りした。
今では、それも懐かしい風景に見える。
そういう時代に連合赤軍をどう突きつけるのか、見たい」