現在、ポレポレ東中野のレイトで上映中の
「日本心中 8・15ー9・11」。
昨晩、監督がゲストとして招かれ、
大浦監督と語りました。
8・15から9・11、そして現在まで
私たちの周囲に立ち現れている風景に
何を見、何を匂い、何を感じるのか。
針生一郎さん、重信メイさん、金芝河さん、鶴見俊輔さんらの言葉に圧倒され
風景に圧倒され、今、見えているものがゆらいでいく、
そんなドキュメンタリー映画です。
時代や風景の背後にあるものに目をこらすその姿勢は、
「実録・連合赤軍」と通じるものかもしれません。
トークで、監督は、連合赤軍への思いを語りました。
昨年、制作委員会を立ち上げてから、この、
監督の言葉を何度聞いたことでしょう。
遠い先に思い描いていたものが、
実にリアルに、目の前に近づいてきたものだなあ!と
今週末のクランクインを前に、感じました。
先月末、和光さんの裁判で証人として監督が言った言葉。
「自分のやったことにはきちんと落とし前をつけて欲しい」
私利私欲ではなく、時代を憂い、パレスチナの状況に胸を痛め
現場に飛び込んでいった和光青年のまっすぐな思いをふまえての言葉です。
その言葉は、監督自身にも向けられていると感じました。
彼らと関わり続け、表現を続けてきた監督の
1つの落とし前としての「実録・連合赤軍」なのです。(A)