2月16日
W 受 賞ッ!
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」は、本日、第58回ベルリン国際映画祭・フォーラム部門で、最高賞とも言うべき「国際芸術映画評論連盟賞」と「最優秀アジア映画賞(Network for the Promotion of Asian Cinema[NETPAC])」を受賞しました。これにより、この作品づくりに関わったすべての者たちの努力が報われただけではなく、私たちがこの作品に込めた想い、つまり、日本の現代史と向き合いそれを伝える姿勢が、国際的に認められました。歴史は、語られなければ、歴史ではありません。
どうもありがとうございました。
午後7時から、山田洋次監督の「かあべぇ」などが参加するコンペディション部門の授賞式が行われました。しかし、プレゼンテーターの口に「かあべぇ」という言葉が上ることは、ついにありませんせんでした。第58回ベルリン国際映画祭で受賞した日本映画はダブル受賞した「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」と、新人賞の熊坂出監督「パーク アンド ラブホテル」、パノラマ部門の荻上直子監督「めがね」です。
コンペディションの授賞式は、セキュリティー・チェックが厳しく、カメラを持ち込めませんでした。したがって、その模様を画像でお伝えすることはできません。このチェックは、テロを恐れてではなく、授賞式の映像や画像を、主催者がTVネットなどに独占販売するためでした。映画は、自由な表現のうえに成り立っているはずです。しかし、その「自由」もカネを前にすると、あまり意味を持たないのかもしれません。
若松監督が、自分の全財産を注ぎ込んでこの作品を撮ったのは、映画作りの自由を自らの手に取り戻すためでした。カネの少なさによる苦労はいとわないが、多額の資金を導入することで生まれる制約を受け入れたくはない……。これが、監督がよく口にする「『志』があれば、映画は撮れる」ということの意味です。私たちは、映画へのその志と、日本のあの時代への眼差しを込めて、この作品を世に送り出しました。
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」は、制作委員会と若松プロダクション自身が配給を行います。
今後とも、上映へのご協力お願いいたします。
みなさん、ほんとうにありがとうございました。