20日、第60回ベルリン映画祭授賞式が行なわれました。
会場は、プレミア上映が行なわれたのと同じBerlinale Palasです。
取材陣、招待客、会場は多くの人であふれ、これから始まる授賞式に期待と興奮で熱気にあふれかえっていました。
19時すぎ、いよいよ授賞式がはじまりました。
ヴェルナー・ヘルツォーク審査委員長を始め、審査員の方々、発表を待つコンペティション部門の監督、俳優、関係者。司会の方が登場し、いよいよ各賞の発表です。会場は一気に緊張につつまれました。
脚本賞、芸術貢献賞、最優秀男優賞と発表されいてき、最優秀女優賞の発表です。
プレゼンターの口から「SHINOBU TERAJIMA」と発表され、両側のスクリーンには寺島さんの名前が中央のスクリーンには寺島さん演じるシゲ子の映像が映し出されました。大きな歓声の中、監督が壇上にあがり、寺島さんのメッセージをおもむろに携帯を取り出し、代読しました。
寺島さんから届いたメールには、
「本当に本当に嬉しいです!60回という記念のベルリン映画祭でこのような賞をいただけたことを感謝し、生涯の宝物にします。
いつかすべての国の戦争がなくなることを祈ります。殺し合うことでは何も解決しないんだということが、この映画を通して伝わればいいなと思います。
有難うございました!ベルリンの皆さん!」
途中、会場には大きな拍手が沸き起こりました。監督はやはり少し緊張された様子でした。
最後は審査員、受賞者全員が壇上にあがり授賞式は終了しました。
控え室では大西さんがきれいに銀熊を磨く場面も。
受賞後の記者会見では多くの取材陣がつめかけました。
場所をうつしての夕食会では、監督がヘルツォーク監督と話す場面も見られました。
作品を大変気に入ってくださっており、最優秀女優賞の寺島さんの演技はもちろん、作品全体をとても高く評価してくださいました。
翌朝、銀熊は大切に包まれて、監督と共に日本へ出発しました。
ベルリンの空港では手荷物審査でⅩ線画面に写った銀熊にみんな大騒ぎ、その画像はそのままずっと残されていました。
大阪でお芝居中の寺島さんに、27日監督の手から銀熊は渡されます。