7/15(木)、PFFぴあフィルムフェスティバル前夜祭特別上映で、「キャタピラー」が上映されました。東京プレミア上映となる今回、前売り券は早々にSOLD OUTし、当日券も出ない程の人気でした。昨日御覧になる事が出来なかった方、申し訳ありませんでした!
上映後、PFFディレクターの荒木啓子さんのご紹介で、若松監督、寺島しのぶさん、大西信満さんが登壇されました。映画を観終わったばかりの観客の方々は、胸がいっぱいという面持ちで、少しじっとりとした空気の中で舞台挨拶が始まりました。
監督が客席を見渡し、「こんなに人がいっぱいだとは夢にも思わなかった」と言うくらい、300席以上の観客席は、お客様、報道陣でびっしりとうまっていました。寺島さん、大西さんも東京の初お披露目に多くの方がいらして下さった事に胸がいっぱいの様子でした。
荒木さんから、海外、国内での上映の様子を聞かれ、監督は、沖縄の人にきれいな戦争映画ばかりの中で、軍の為というのではなく、銃後の苦しみを描いてくれてありがとうといわれたというエピソードを話されていました。寺島さんは7月に行ったパリシネマで、上映後静まりかえった中登壇したら、スタンディングオベーションで迎えられた事、観客の方から勇気のある日本の戦争映画と言われ、戦争の怖さを世界の人々はきちんと知っているのだと感じたと話されました。大西さんは初めてのベルリン映画祭で、「お前はちゃんと歩いてるじゃないか!」と驚かれたというと、観客席は笑いに包まれていました。
寺島さん、大西さんをなぜキャスティングしたのか聞かれ、「大西は目が印象的なのと、連合赤軍の撮影の時に、(山荘のシーンで)カレーを食べるのが、うまかったから。寺島さんはダメ元でオファーしたら引き受けてくれた。ノーメイクで芝居をしたいと言ってくれた時は本当にうれしかった。皮膚が芝居をしてくれる、そんな女優さんは寺島さんしかいない!」と言うと、寺島さん、大西さんは照れていました。
寺島さん、大西さんは「赤目四十八瀧心中未遂」で共演されており、寺島さんは大西さんとはその時にやりつくした感があったけれど、「キャタピラー」はその時の信頼があったからこそ出来たのだと思うと話されていました。
舞台挨拶、Q&Aの時間もあっという間に過ぎ、ロビーにはパンフレットを買おうとするお客様で長蛇の列が出来ていました。サイン入りのパンフレットが買えなかったお客様は、監督、大西さんの周りに集まっていました。監督より3歳年上の女性の方は「当時の色々な事を思い出しまし、胸にしみました」とおっしゃっていました。
監督、大西さんの周りには多くのお客様が集まり、閉館時間を過ぎてもロビーには人があふれていました。
東京プレミア上映となる、PFF前夜祭は大盛況の内に終える事ができました。PFFでは、「こわくない!!はじめての若松体験」として若松監督の旧作の上映が始まります。(詳細はトップページ「旧作情報」を御覧下さい)
また8/14(土)の公開まで待てない!という方は、8/3(火)テアトル新宿での先行上映に是非いらして下さい!
そして昨日の上映にいらして下さった皆様、本当にありがとうごいました!!!