8/11(水)に長野ロキシーにて、「キャタピラー」先行上映、若松監督、寺島しのぶさんの舞台挨拶が行われました。
長野は9月4日に初日を迎えますが、一足先に多くのお客さんにお越しいただき、劇場は満席となりました。
上映前とあって、なかなか本題に触れられない部分のある舞台挨拶でしたが、盛大な拍手で迎えられた寺島さんは「今日は大勢の皆さまにきていただいて本当に嬉しく思います。」と挨拶され、会場から「今までたくさんの戦争映画がとられ、ご覧になっていると思いますが”キャタピラー”に違和感みたいなものはあったのかどうか」の質問に対しても
「考えたことがなかったけれど、作品を通して戦争を考えるきっかけになりました。
今度もんぺを履く役の時には、そう簡単にはくことができないと思います」とキャタピラーを通しての現在の思いを話されました。その他には、長野の印象などについていくつかお話されました。
上映後、静まりかえった客席からは自然と拍手がおこりました。再び場内に戻った若松監督は「作品を観ていただいてありがとうございます。重い作品だけれど、このような作品を年に一度か二度くらい見てもいいでしょう?この映画で伝えたいことは、正義の戦争なんてものはどこにもないんです。あの悲惨な戦争のことを忘れないで欲しい。
国家による殺し合いに加担しないで欲しい。そんな思いをこめて一生懸命作ったのがこの作品なんです。
一人でも多くの方に観ていただきたい。皆さんの口コミの力があれば、もっと多くの方が劇場に足を運んでくれます。」
と観客の皆さんにやさしく、熱く語りかけていました。
鑑賞後の会場からの質問は、「男性からの心情というのはどのように考えれてますか」に対して監督は、「結局加害者であり被害者。弱いものが戦争の犠牲になる」と男性の立場からだけではなく、銃後の苦しみについてもお話されました。
他は見終わったばかりの映画の感想を述べられるかたが多くいらっしゃいました。
ロビーでは監督に感想を伝えたり、握手を求める方もおり、なかなか感動や興奮がさめやらない熱い夜となりました。
今回のブログは、長野ロキシーの方に御協力頂きました、ありがとうございました。
いよいよ14日多くの場所で公開初日を迎えます。
新宿テアトル、ヒューマントラストシネマ有楽町、横浜ジャック&ベティでは舞台挨拶があります。当日券もありますので是非劇場に足をお運びください。