8月6日(金)広島サロンシネマに「キャタピラー」の公開が始まりました。
前日に広島入りした、寺島しのぶさん、大西さん、監督。
平和式典に出席し、献花をし、お祈りをさせていただきました。
炎天下のなか原爆が落ちた8:15に黙祷。
過去最高74カ国代表参列だった今年の平和式典。来場者の方々の熱気も凄かったようです。
監督の戦争反対の強い思いから原爆投下の8月6日に公開をすることになった、広島。
劇場では各回満席で補助のイスまででるほど多く方に見ていただきました。
上映後の挨拶では、自然に拍手がおこり寺島さんを先頭に登壇のときにはため息まで漏れました。
壇上にあがった寺島さんは
「色々と戦争について考えるきっかけになった作品です。実際に今日被爆者の方々の声を聞いて、私たちは原爆を忘れてはいけない。そして、今後どうしてゆけばいいのか?真剣に実感いたしました。」と挨拶されました。式典へ出席しての感想を聞かれると
「広島は戦争を忘れてはならないということが根付いているんだなと実際来て感じました。他の地域でもそういうふうにならないといけない」最後に広島の方へのメッセージとして
「海外でも評価されて日本でもこういう戦争があったことを世界にアピールできたと思います。映画を見て一人でも多くの方に戦争を忘れちゃいけないと思ってもらいたいです。大切な日(原爆の日)に公開できて嬉しいです」とお客さんに改めて思いを伝えていらっしゃいました。
大西さんは
「戦争が終わってもいまだに傷ついている人たちがいるということを知ってほしいです。国が戦争を終わらせてもこの映画のように人生はつづいてきます。広島の地を実際8月6日に訪れて改めて、65年前こんな暑い日に人々が飛びこんだ川なんだなと思いました。やっぱり、入っちゃうよな、と」また、
「広島はとても戦争の被害が大きかった場所。広島にも映画のような傷痍軍人の方がいたと思いますし、そういった表面化されていない、あまり語られることのない部分を知っていただきたいです」と話されていました。
若松監督は
「助監督をしていたときに、資料を調べてこれはひどい戦争だなと、機会があったら撮ろうと思っていました。軍神さま皮肉にして撮ってみようと。」また式典に出席しての感想を
「暑いなんてもんじゃない。でも、被爆者の霊にこんなもんじゃないよと言われている気がしてならない。今日出席していた政治家さんなんかにしても今日だけ上手いこといって僕は手もたたかなかった」とまた広島の方には「沖縄はひめゆり自害した日。広島では原爆の日に封切。3月にベルリンで賞をとった頃にやったほうがいいんじゃないかという人がいましたが、そういうものじゃない。つくるときから上映は決めていました」とこの日の意味を伝えていらっしゃいました。
みなさんの思いがつまった広島での上映、多くのお客様に見ていただき監督も感慨深い様子でした。今回のブログは、広島サロンシネマの方に御協力頂きました、ありがとうございました。