8/14(土)、遂にキャタピラーが全国封切日を迎えました。初日はテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、横浜ジャック&ベティの3劇場で、計6回の舞台挨拶を行いました。
テアトル新宿では2回の舞台挨拶ともに、当日券を求める方の列は後を絶たず、立ち見がでる盛況ぶりでした。そして上映が終わり、若松監督、寺島しのぶさん、大西信満さん、芸術家のクマさんこと篠原勝之さん、弟・忠役の粕谷佳五さん(連赤では進藤役でした)、妹千代役の増田恵美さんが登壇すると、われんばかりの拍手が沸き起こりました。
「映画を武器に教科書に載っていないものを伝えていきたい。来年あたり、またみなさんにお会いできると思う」という監督の言葉に、会場に再び大きな拍手がおこりました。
寺島さんは「これだけ思い入れのある映画に出られたことは一生の宝です。朝から大勢の方が観に来てくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。」と、目にうっすらと涙を浮かべながら挨拶をされました。
そして2回の舞台挨拶を終えると、急遽記者会見が行われました。監督は新作についての質問に「まだ詳しくは言えないけれど、60年代を総括したものを考えてはいます。通行人というわけにはいかないけど、寺島さんにも出てもらいたい」と言うと、「次回作は通行人でも何でもやります。死ぬまでついていこうと思います!」と寺島さんが答えていらっしゃいました。
そして一行がヒューマントラストシネマ有楽町に到着するや否や、控え室ではパンフレットのサインが始まりました。
初日に並んできて下さった方の為に、サイン入りのパンフレットを用意しておこうという事で、新宿、有楽町の控室では黙々をサイン作業が行われていたのでした。これまでの全国の舞台挨拶で鍛えられ、サインが早い監督、寺島さん、大西さんのスピードについていくのに必死なクマさんは「こんなにサインするのは初めてだ!」と頑張って下さっていました。
舞台挨拶では、監督からの「手と足が生えてきた大西君です!」と紹介に「ようやく歩けるようになりました」と大西さんが答えると、会場は笑いに包まれていました。大西さんは「当時、久蔵の様な方は特殊なケースではなく、実際にこのような人たちがいたのだと重く受け止めて必死で演じた」と撮影を振り返っていました。
2回目の舞台挨拶は、上映前でした。篠原さんが「まだ映画を観ていない方はわからないと思いますが、僕はとてもシリアスな役ででています。僕にしかできない役です」と言うと、寺島さんや大西さんは思わず笑ってしまっていました。
そして夕方、横浜のジャック&ベティに着くと、劇場前に長蛇の列ができていました!
舞台挨拶には、劇場最高記録を樹立する程のお客様が詰めかけ、客席の両側も立ち見の方で埋め尽くされ、これには監督もびっくりされていました。
舞台挨拶に引き続き行われたQ&Aでは、「久蔵はなぜああいう終わり方にしたのか」、「この映画を通じて、何を一番伝えたかったか」、そして寺島さんへは「ベルリンで受賞した時の感覚は?」、「大西さんとの久しぶりの共演について」など多くの質問が寄せられました。
そしてサイン付パンフレット販売会には多くの方が集まって下さり、劇場ロビーは多くの方で溢れかえっていました。初日、舞台挨拶でまわった3劇場でサインしたパンフレットは、合計で600冊にもなりました!
無事初日舞台挨拶が終える事が出来、そして多くの方に「キャタピラー」を御覧になって頂くことができ、本当にうれしい初日になりました。
暑い中、会場に足を運んで皆さん、そして立ち見で御覧になって下さった方々、本当にありがとうございました。これからも全国、そして世界でより多くの方に「キャタピラー」を観て頂き、「戦争」というものについて考えていって頂けたらと思います。
明日15日も監督、大西さんは大阪、京都、名古屋、静岡を舞台挨拶でまわられます。これからも「キャタピラー」を宜しくお願いいたします!