11/20(土)、TAMA CINEMA FORUM第20回映画祭にて「キャタピラー」が公開されました。当日券も完売してしまい、入場できないお客様もいらっしゃいました、申し訳ありません。
上映後、若松監督、寺島しのぶさんによる舞台挨拶がありました。大きな拍手に迎えられ、映画撮影中の話や、各地の舞台挨拶での様子などを話されました。また監督が「さっきから子供の声がするでしょう」と、出征行列のシーンにでていた赤ちゃんを紹介しました。この日はたまたま赤ちゃんとお母さんが観にきており、観客席からのサプライズゲストとなりました。撮影時はまだ歩けなかった赤ちゃんも、もうすっかり「監督さーん!」と言いながら走りまわるくらい大きく、お姉さんになりました。
「こんな小さくてかわいい子供も犠牲になった戦争は繰り返してはいけない。それが皆さんに伝わればうれしいです」と監督が言うと、再び大きな拍手が沸き起こりました。
TAMA CINEMA FORUM第20回映画祭最優秀女優賞を寺島さんが受賞されました。現在舞台に出演中の寺島さんには、来週の受賞式にいらっしゃれないので、受賞式が一足早く行われました。観客の皆さまの拍手に包まれ、とても素敵な受賞式になりました。
TAMA CINEMA FORUM第20回映画祭の皆さま、観客の皆さま、本当にありがとうございました。
寺島さん出演の舞台「やけたトタン屋根の上の猫」HPはこちらになります。→http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000323_play.html
そしてその頃、大西信満さんはストックホルム国際映画祭にゲストとして参加していました。
http://www.stockholmfilmfestival.se/album/?album[name]=101118_f2f&album[event]=festival2010
極寒のストックホルムで、大西さんは一人「キャタピラー」の上映に参加し、そして多くの取材を受けられていました。Q&Aの様子などがアップされていますので、是非上記HPを御覧になられて下さい(英語ですが…)。
昨日21日にはフランスのペサック国際歴史映画祭で「キャタピラー」がコンペ部門として上映され、最優秀賞を受賞しました!ペサック国際歴史映画祭は歴史をテーマにしたフィクション・ドキュメンタリーを専門にした映画祭で、映画ファン・歴史研究の世界では人気な映画祭だそうです。
http://www.cinema-histoire-pessac.com/
結果発表の際には以下のコメントが読み上げられたそうです。
『審査員満場一致で若松孝二監督の「キャタピラー」が審査員賞(最優秀賞の事)に選ばれました。戦争の恐ろしさと言う世界共通のテーマを扱ったこの映画は素晴らしい完成度で、見事に演じられ、類を見ない勇気が感じられます。男性優位と国家主義と言う日本社会に見られる2つの柱を再検討しています。現代の響きを持ったこの歴史映画は、日本が過去を直視する事が出来ないという現実をうち砕いてくれました。』
フランスのシネマテークでは今週から、若松孝二特集として「キャタピラー」を含む40作品が上映されます。
12月1日からは「キャタピラー」のパリでの一般公開も始まります。
http://www.lesoldatdieu.com/
まだまだ日本、そして世界で「キャタピラー」旋風は終わりそうにありません!