「三島」も「海燕」も、着々と編集が進行中。
キャタピラーに続き、編集はジェイフィルムの坂本さん。
「三島」の編集が佳境にさしかかっていた時、
すばらしいタイミングで、ある曲と出会った。
散っていく三島と森田の、心のつぶやきが、
どこか、今も世の中の空気に漂い流れているような
でも、そこには何も見えないような、
そんな透明感のあるサウンドだ。
ああ、映画って、すごく立体的な表現だなあ、と改めて思う。
「三島」に続いて、「海燕」の編集にとりかかる。
同じ監督の頭の中から続けざまに出てきたものとは思えない、
しかも、三島アップからわずか二週間後にインしたとは思えない、
まったく異質で不思議な手触りだ。
でも、どこかかつての若松作品を彷彿とさせる世界観や風景。
そして、くすっと笑ってしまう、監督のオチャメな演出の数々。
海燕の音楽は、ジム・オルーク。
連合赤軍以来のコラボだ。
先日の編集にはジムも同席。
久しぶりの再会を懐かしみつつ、映像の手触りを共有。
この映像に、ジムの独特な音が混じり合ったら…と想像するだけで
ゾクゾクとしてくる。
さて、昨日は、シネマサウンドワークスにてアフレコ。
いつもお世話になっている吉田さんと。
久しぶりに、楯の会の5人が集う。
ああ、怒涛の撮影だったなあ、と
つかの間の同志だった彼らの顔を見ながら、改めて思い返した。
一つ一つ、作品の完成に向けて、前に進んでいます。
どうぞ、お楽しみに!