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2011年12月 アーカイブ

2011年12月05日

「鉛の時代 映画のテロリズム」 『天使の恍惚』上映 若松監督舞台挨拶

東京日仏会館にて開催されている特集上映「鉛の時代 映画のテロリズム」におきまして、若松孝二監督の「天使の恍惚」が上映されました。

若松監督と「リベラシオン」の映画記者フィリップ・アズーリさんのトークショーが行われました。
「天使の恍惚」が公開された1972年の時代背景や、公開後一日で上映中止になった事件など監督しか知ることのできない裏話が次々と語られました。

特集上映「鉛の時代 映画のテロリズム」は12月18日まで東京日仏会館にて上映しております。
また若松監督作品は

『天使の恍惚』 12月09日 (金) 14時30分

『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』 12月17日 (土) 18時00分

『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』 12月18日 (日) 11時00分

以上の日程で上映予定です。どの回も一般1000円でご覧いただけます。

2011年12月08日

音楽打ち合わせin奄美

先日、函館映画祭に出席した監督が
今週は、一路、奄美へ。
北へ南へと、文字通り奔走している。

今回の奄美訪問の目的は、編集を終えたばかりの
「千年の愉楽」の音楽の打ち合わせだ。
今回、クランクイン前から、監督が連日聴いていたのは
中村瑞希さんが唄う奄美の民謡だった。
空気を静かに震わすサンシンの音と歌声。

キャメラがパンするときも
「辻さん、この歌のリズムでパンして」
中本の血が流れていく時のお芝居も
「この歌が流れていく感じで」…。
撮影中の監督は、
いつもポケットに、この音楽を入れていた。

サンシンの音色と唄声が路地の空へと流れていく。

それは、オリュウの静かに燃えたぎる情熱であり
出口を求めて彷徨っていた三好の咆哮であり
己から逃れようともがく半蔵の血の滾りであった。

先月末、ジェイフィルムにて編集しながら、
この映画の全編を、言葉にならぬ静かな思い
サンシンが震わすような空気の波が包み込んでいると感じた。

今回、この中村瑞希さんと「千年の愉楽」の音楽の
打ち合わせをするために、奄美に行った監督。
同行したのは、音楽プロデューサーの高護氏。

現地に着いた監督を待ち受けていたのは…。
なんと、中村瑞希さんとミュージシャンのハシケンさんによって
オリュウオバのテーマソングとも言うべき1曲がすでに出来上がっていた。
路地から飛び立って行く1つ1つの魂への
オリュウの叫びが、1つの曲となっていた。

CIMG0439.JPG

CIMG0462.JPG

映像と音楽が出会う、ダビングの日が楽しみだ。

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