今週末、31日(土)に、テアトル新宿にて
再び舞台挨拶を行うことになった。
残念ながら初日には来ることのできなかった
井浦新さんも、この日は劇場に駆け付けて、
若松監督や共演者らと共に、皆さんにご挨拶を行う。
挨拶は3月31日(土)18時30分の回上映終了後。
先日の宮台さんと監督の対談で語られた言葉を咀嚼すると
この映画がまた、ひと味もふた味も違った世界を
見せてくれていることに気付く。
なぜ、宮台さんが、若松監督がこの作品を撮ったことを
あれほどまでに喜んでいたのかが、垣間見える。
これは決して「単なる妄想遊び」ではない
「今ここ」の「向こう」を渇望する、今の自分の物語だと思う。
渇望しても渇望しても、決して届かない先へ行こうとすると
黒砂漠の裂け目に身を投じていくしかないのか。
ジムの歌声と梨花の祈りは、何を飲み込もうとしているのか。
ああ、極めて、幾重にも折り重なった、「若松メルヘン」なのである。
テアトル新宿での上映は4月6日まで。
どうぞ皆さま、お見逃しなく。