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響き渡る奄美の唄声、蠢き出すポスター

本日、『千年の愉楽』のポスターが、次々と黒田征太郎さんの手によって
息吹を与えられ、蠢き始めた。

勝ちどきにある「バタフライストローク」のギャラリースペース。
東北各地の劇場を回るために東京を出発する直前だったが
若松監督も立ち寄り、ライブペインティングを見させて頂く。

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大きなB全の紙の上には、すでに
「The Millenial Rapture」と「千年の愉楽」という文字が。
紙の上で、黒田さんの手が震える。
べっとりと色の塗られた厚紙が押し付けられて、
色々な模様が紙の中に現れる。
さらに、次々と自由気ままに、手にふれた色のペンシルを掴み取り
模様の中に異形のモノたちを次々と描き出す黒田さん。

IMG_5537.JPG

会場には、映画の本編に流れる奄美の三線と唄が流れ、
まるで、ギャラリーの空間に、中上さんの神話世界が立ちのぼってくるかのよう。
生まれた模様たちに、目ができ、翼がはえ、ベロが飛び出す。
あるいは大きな神話の岩のような、あるいは女性の性器のような
あるいは小さな子どもらがつながって横たわっているような・・・。
次々と蠢きだすポスターたち。

映像の中の空気が、ポスターの中から溢れ出してきたようだった。

若松監督も、言葉を失い、生まれてくるポスターたちを
見守り続ける。

黒田さん、流れる汗を拭いながら、
B全ポスターの中に息吹きを押し込め続ける。
明日、明後日と合計3日で200枚。
体力と集中力の勝負でもあるだろう。

途中からは、桑沢デザイン研究所の学生さんたちが
大勢、見学に来ていた。
贅沢な課外授業である。

このライブペインティング、明日、明後日まで。
http://www.shopbtf.com/

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2012年06月18日 17:12に投稿されたエントリーのページです。

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