昨日、TBSの24時間ニュースチャンネル「TBSニュースバード」の
「ニュースの視点」という生放送番組に
若松孝二監督と鈴木邦男氏がゲスト出演。
43分間にわたり、たっぷりと
「今、なぜ三島由紀夫をテーマに描いたのか。
三島という人間。彼の生き様から現代の私たちは何を受け取るのか」
といったテーマについて、様々な角度から論じ合った。
途中、1969年当時の東大全共闘と三島氏との討論会のニュース映像や
1966年にTBSが収録していた三島氏の一問一答の映像が流れ、
「愛国という言葉は強制的なにおいがあり嫌いだ、
自分は憂国なのだ」という言葉や
「文士の自殺は消極的な自殺だ、一方で僕は攻撃としての自殺は認める。
武士の自殺がそれである。僕が死ぬならば、武士となってから死ぬよ」
といった言葉など、三島氏が、自身の落とし前の付け方を
様ざまなニュアンスを込めて語っているVTRを、
若松監督も鈴木氏も、食い入るように見つめていた。
「三島氏の生き様、死に様から、何を受け継ぐか」との問いに
若松監督は「いつの時代も同じように、おかしいと思ったら
自分の気持ちに正直に生きるということでしょうね」と語った。
「三島さんはなぜ、死なねばならなかったのか」という問いには
「それは、本当に僕にも分からないんですよ」と若松監督が語ると
鈴木邦男氏も「だから、みんな、42年経っても、こうやって考えている」
と語り、「時代が追いつめたということも、
若者たちが追いつめたということもあろう」と続けた。