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「千年の愉楽」第69回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門正式招待 若松孝二監督正式コメント

「千年の愉楽」がベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門に正式招待されました。

若松孝二監督にコメントをいただきました。


「僕が、初めて海外の映画祭に呼ばれて行ったのは
 1965年のベルリン国際映画祭『壁の中の秘事』でした。
 あのときは、生まれて初めてタキシードを借りて緊張して
 世界の舞台へと乗り込んでいった。
 そうしたら、日本のマスコミやインテリからは
 「国辱映画だ」と散々叩かれました。
 国辱で結構、泥の中に咲く一輪の花だってあるんだ。
 私は私の映画にその確信を持って、50年以上映画を撮り続けてきました。
 4年前にベルリンで「実録・連合赤軍」が、
 そして2年前に再びベルリンで「キャタピラー」が
 そして今年はカンヌで「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」が
 正式上映してもらえた。
 その同じ年に、「千年の愉楽」にベネチアからの招待状が届いた。
 わずか4年間で世界三大映画祭に呼んでもらえたことは
 僕の中で、小さな誇りになっています。
 映画祭に呼んで欲しさに映画を創っているわけじゃありません。
 国内や海外に、たくさんのお客さんたちがいて、
 僕の作品を楽しみにしてくれている。
 その人たちのためにも、面白い作品を作り続けていきたい。
 そして、僕のような、独立プロで自分で作品を作り続けてきた人間にとって
 海外の映画祭で正式上映してもらうことが、
 より多くの人に僕の作品を観てもらえる、最大のチャンスなんです。
 作品は、観てくれる人がいて、初めて完成する。
 観てくれる人がいて、初めて成立するんです。
 昨年、溢れる気持ちのままに作り上げた「千年の愉楽」が
 今、僕の手から離れて、ベネチアという素晴らしい舞台で
 よちよち歩きを始めようとしている。
 その事を、本当に嬉しく、ありがたい事だと思ってます」


 若松孝二

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2012年07月26日 19:58に投稿されたエントリーのページです。

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