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2012年09月 アーカイブ

2012年09月05日

若松孝二、ベネチアのレッドカーペットを踏む

夢だった、三大映画祭の制覇が実現した。

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権威主義になるわけではないが、
「バカ松」「バカ松」と、インテリ映画人からアホにされ
「今にみていろ」とコツコツ制作アシスタントから助監督
そして監督となって独立プロを立ち上げ、
異色の映画監督として孤軍奮闘してきた若松孝二が
密かに抱いていた夢だった。

「国辱映画」と罵られても
「どぶ川に咲く一輪の花だってあるんだ」と
自分の表現したいものにこだわり続けた。

大きな資本の後ろ盾もない。
配給宣伝会社の力も借りない。
全て、自主製作自主配給でやってきて
ここまでたどり着いたのだ。

現地時間の9月4日午前11時。
最新作「千年の愉楽」の公式上映が始まった。
上映に先立ち、レッドカーペットを歩く
若松孝二とキャストの高岡蒼佑、高良健吾、原田麻由ら。

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会場内でも、上映前にそれぞれの名前が紹介され
立ち上がって挨拶をする。

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上映終了後、場内は暖かな拍手で包まれたという。
特に、監督にサインを求める人たちの勢いは
ベルリンやカンヌ以上だったと、全での映画祭でコーディネーターを務めた
高橋晶子氏は言う。

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圧倒的な存在感を持つ中本の男たちを演じた
高岡蒼佑、高良健吾も、マスコミの取材を受け、
自分たちの作品への思いを語った。

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リド島の夕暮れの空をバックに
現地メディアの取材を受け続ける若松監督。

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公式上映の慌ただしい一日は、こうして終了しました。
応援してくださった皆さま、感謝申し上げます。

2012年09月07日

ベネチアでの日々

ベネチア国際映画祭が開かれているリド島からは
空港へ行くのもどこへ行くのも全て船で移動。
早朝の便で日本へ帰国するキャストを空港まで送ると
ちょうど空港から帰る頃には、船上から美しい朝日が見えのだという。

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(毎日、若松組一行を、全面的にフォローして下さる
現地通訳兼コーディネータの高橋晶子氏撮影)

さて、この「千年の愉楽」、以前のブログでもご紹介した通り
黒田征太郎氏が、ライブで200枚のポスターをペインティングしてくださった。
今回の映画祭に、そのポスターを2枚持参した若松監督。
会場内に貼って、記念撮影。
中上健次と黒田征太郎と若松孝二がベネチアにて邂逅。

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2012年09月11日

さよならベネチア

受賞こそ何もなかったが
ベネチア国際映画祭で、高良、高岡らと一緒に
ワールドプレミアの瞬間を過ごし、
上映後には暖かな拍手に迎えられた若松監督。

カンヌの時より健康状態もよく
ベネチアでの日々を、ゆったりと満喫した。
作品を「作りたい」と思い、作り、仕上げ、
そして観客の前に差し出すこと。
ひたすらに、その事を繰り返してきた。
そして、これからも、という思いを胸に(多分)
映画祭最後の夜、ベネチアでの夕暮れを見つめる若松監督。


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そして昨日、無事ベネチアより帰国した若松監督。
気合い十分で、次なる作品に向けた構想を練り始めている。
そしていよいよ、年明け早々から、「千年の愉楽」公開に向けた
各地でのイベントがスタートする。

ベルリン、カンヌに引き続き、通訳とコーディネートをしてくださった
高橋晶子さんのご協力のもと、ささやかではありますが、
ベネチアレポートをお届けすることができました。
現地でお世話になりました皆さま、ありがとうございました。

2012年09月26日

ベネチアの風

少しタイミングを逸してしまったが
ベネチア国際映画祭での写真が届いたので、
向こうでの風が感じられるような写真を数点アップ。

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しみじみ、若松監督は、人間に恵まれている、と思う。
時に毒舌で、強引さも際だつ一方で、屈託ない素直な性格が、
こうして多くの人を惹き付ける。
ベネチアに同行してくださった皆さま、ありがとうございました。

いよいよ、来年春の公開に向けて
様々なイベントの企画の準備が本格的にスタートする。

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