アジアの映画人賞を受賞した若松孝二が
無事、帰国した。
帰国の翌日は、柏市の商工会議所での講演を行い
本日は、いつもと変わらず、若松プロダクションの椅子に座っていた。
「マスタークラスでの講演会は、通訳の女性が涙ぐんでいたとの報告もありましたが
監督はどんな話しをしたのですか」と聞くと
「連日、トークや取材の嵐だったから、もうよく覚えてないよ…」
と言いつつ、
「若い頃に家出して、警察にぶち込まれた怒りが原動力だとか、
今の原発の問題は、補助金漬けという根深い問題だ、ということを
話したかな」
と、振り返っていた。
いずれにせよ、何十年と変わることなく、等身大の言葉で
言葉と表現を続けて来た、若松孝二らしい講演だったのだろう。
次の週末、監督は、井浦新とともに、函館映画祭へ向かう。