「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」は
監督がいつも語っていたように、
「実録・連合赤軍」と対をなす作品である。
あの、激動の時代とは何だったのか。
若者たちを、情熱のままに疾走させたものは何だったのか。
かたや、同志粛清の果てにあさま山荘の銃撃戦へ。
かたや、自衛隊との訓練を経て、自らの割腹へ。
そして、「三島由紀夫」個人の物語ではなく、
あくまで、三島由紀夫という稀代の人物と出会い、
三島自身の命、そして己の命を、突き進めないとわかりつつ
突き進んでいった、その様である。
三島と共に割腹した学生長・森田必勝を演じた
満島真之介が、この度、多摩映画祭で最優秀新進男優賞を受賞する。
クランクインからアップまで、連日監督の怒声を浴び続けた満島の
渾身の演技が評価された。
18日(日)には、ベルブホールにて、
「11.25自決の日」上映と、井浦新、満島真之介のトークイベントが行われる。
http://www.tamaeiga.org/2012/program/013.html
登壇予定だった若松監督の「心」を視聴者に伝えるべく
井浦らが、壇上に立つ。