今回、「千年の愉楽」のポスターを
描いてくださったのが
画家の黒田征太郎さんです。
黒田さんは3日間のライブペイントで
200枚ものポスターを手描きしてくださいました。
日々、黒田さんの指先から、中上健次さんの「千年の愉楽」の世界が
新たな姿でうごめきだしていった3日間でした。
http://www.wakamatsukoji.org/blog/2012/06/post_182.html
この黒田さん手描きのポスターは、これから
「千年の愉楽」上映劇場各地で、展示してきます。
そして、各劇場でポスターのオークションを行います。
これは、生前から監督が言い続けていた事でした。
本当は、監督の次の作品の制作資金にしたいと思っていましたが
今や、それはかないません。
今、監督の思いを次につなげていくために、何ができるだろうか。
私たちは考えました。
監督はよく言っていました。
「文化庁は、映画作品に助成金を出す必要なんかない。
どれだけ多くの作品が、上映される劇場すら見つからずに埋もれていることか。
単館系の心ある映画館が次々潰れていく、この状況を何とかしろ。
くだらない作品に出す金があるならば、
苦しい状況にあるミニシアターを助成しろと言いたい」
そこで、私たちは、オークションで得た資金を
若松プロにある数々の旧作のデジタル化とともに
各地のミニシアターへの助成金として使わせてもらいたいと考えました。
これからも、たくさんの作品が、スクリーンでお客さんと出会えるように。
「若い奴らには、映画をもっと見ろ、と言いたい。
暗い映画館の中で、スクリーンの前で
じっと自分自身と対峙しろって」(若松孝二)
各地の劇場にて、黒田さんの魂の作品をご覧下さい。
そして、よろしければぜひ、オークションにご参加ください。
若松プロダクション 一同