釜山映画祭の季節がやってきた。
昨年、釜山映画祭の開会式の現場から
「ものすっごい大きい規模の映画祭だよ、驚いたよ!」と
監督が興奮した声で電話をかけてきた。
映画祭の最中に監督が手形を押すセレモニーもあり
「11.25自決の日」「海燕ホテル・ブルー」「千年の愉楽」特別上映もあり
マスターズクラスの講演会もあった。
あの時の監督の手形を、葬儀に間に合うように釜山映画祭の方が
持って来てくださったので、青山斎場の一角に置かせて頂いたのだった。
そして、来たる10月2日に釜山国際映画祭広場にその手形が設置されるという。
日々は流れていき、最後の新作の公開も一区切りし
若松孝二という存在は、
関わった一人一人の歴史の中に刻まれた存在として
それぞれに歩み始めた感がある。
10月17日は、若松監督の一周忌である。
その前後に、様々な追悼上映が各地で企画されている。
その一つが、監督が昨年行くはずで、交通事故のために
井浦さんのみの参加となってしまった”函館映画祭”主催の上映会。
10月13日に「千年の愉楽」を終日上映し、ゲストによるトークやサイン会を行う。
■日時:10月13日(日) ①10:00 ②13:00 ③16:00 ④19:00
■会場:金森赤レンガ倉庫金森ホール(函館市末広町14-12)
■料金:一般前売 1,000円 (当日1,300円) 前売学生 800円 (当日1,000円)
高校生以下 500円
10月12日から一週間は、下高井戸シネマにて
「千年の愉楽」と、下記日替わり近作の二本立て上映も。
日替わりで、様々なゲストが来てくださる予定。
(ゲストはまだまだ増える予定!)
10月12日「海燕ホテル・ブルー」ゲスト:片山瞳さん、ウダタカキさん、安部智凛さん(予定)
10月13日「キャタピラー」ゲスト:寺島しのぶさん、大西信満さん、辻智彦さん(キャメラマン)
10月14日「実録・連合赤軍」(トークなし)
10月15日「11.25自決の日」ゲスト:篠原勝之さん
10月16日「海燕ホテル・ブルー」ゲスト:片山瞳さん、ウダタカキさん、安部智凛さん(予定)
10月17日「メイキング」ゲスト:井浦新さん、大西信満さん、辻智彦さん
「ライブ」ジム・オルークさん、渚ようこさん、中村瑞希さん
10月18日「連合赤軍」と「11.25自決の日」の二本立て ※「千年の愉楽」は17日までです。(トークなし)
命日の17日には「メイキング」上映と
3人のアーティストのライブと若松組2人のトークと盛りだくさん。
さらにその日は、ポレポレ東中野にてレイトイベントとして、
21時10分〜若松監督デビュー作「甘い罠」上映と
下高井戸シネマに引き続いての
ジムさん、渚さん、中村さんミニライブ、井浦さん大西さんミニトークも企画。
続く18日は名古屋シネマスコーレにて、19日は大阪第七藝術劇場にて、
それぞれ「千年の愉楽」「連合赤軍」「キャタピラー」
「11.25自決の日」「海燕」などを上映し、
井浦さんと大西さんがトークにかけつけてくださる。
この1年を言葉にするのは、なかなか難しい事であるが
それぞれが監督を偲びつつ、それぞれの現場で走って来た1年を経て
若松孝二デビュー作を見ながら、スクリーンでなにものかに出会えるような
そんなイベントにできたらと願っている。
各イベントについて、
改めて詳細を告知していく予定です。